こだわりのオイルサーディンを見つけよう
18.03.18
旅行の楽しみのひとつでありながら、最大の悩みの種でもある『おみやげ探し』。最近は日本でたいていのものは買えるし、予算に限りもある。喜んでもらえて、made in Franceにもこだわりたい、そんなときはやっぱり食料品が頭に思い浮かびます。
バターやお塩が定番ですが、今日おすすめしたいのは『La sardine オイルサーディン』、鰯のオイル煮の缶詰めです。
缶詰をあけてそのまま前菜やおつまみとして食べられることが多く、ハード系のパンに乗せて食べたりします。オイルを使ってパスタもおいしいし、私はお醤油をたらしてご飯と食べるのも大好き。
フランスでは長らく『古くさい食材』と日陰の身だったオイルサーディンですが、ここにきて再び注目され、はやりのレストランでも扱われるなど復活の兆しをみせているのだそうです。
そうはいってもトラディショナルな日常食(後述の記事によれば、2016年、フランスの世帯の約53%がオイルサーディンを購入したのだそう)だけあって、スーパーに行けばさまざまな会社のオイルサーディンがずらりと並んでいます。高級そうなものからかわいいものまでパッケージのバリエーションが豊富で、パケ買いするのも楽しい!でも、せっかくならばそこからもう一歩踏み込んで、おいしいものを選びたいですよね。
フランスの雑誌『prima』3月1日号にオイルサーディンの選び方が掲載されていたので、それをもとにご紹介します。『フランスならでは』で『かわいくて』『おいしい』おみやげ、見つけてください。
1.「Préparées À L'Ancienne(プレパレ ア ランシエンヌ)」と書いてある
Préparées À L'Ancienneは、昔ながらの調理、という意味。まず鰯をオイル漬けにし、完成したものを缶詰にしていますよ、ということなのだそうです。これに比べて大量生産品は蒸気で加熱をするのだとか。オイルの風味とかがだいぶ違いそうですよね。
「この缶詰は・・・」とか「我が社は・・・」とか、なんかそういうことが書いてありそうな細かい字の部分を探すと書いてありそうです。ネットでいろんな缶のパッケージをみたところ、全面にでかでかとかかれているものはそんなになさそうなので、目を凝らして探さなくてはならないかもしれませんが。
2.「赤いラベル(Le label Rouge ル・ラベル ルージュ)がついている
これです
オイルサーディンに限らず、卵、野菜、家禽から小麦やパン、プロバンスハーブなど多岐にわたる食品の品質保証マークで、生産から出荷にいたるまで厳しいチェックをクリアしたものにのみ与えられます。
加工品に関しては伝統的な製法を守っているかも重視されるので、ラベルルージュが付いているオイルサーディンはそれだけで「旬の、穫れたての鰯を手作業で下処理し、作ったもの」の証になっているのだそうです。
さらに、おいしいかどうかもチェック対象になっているのがラベルルージュのすごいところ。フランス産、安心、安全、高級、おいしい。すべてクリアしているオイルサーディン、一度食べてみたい!
でもそんなのあったかなあ、とネットで検索してみたところ
意外にありました。Préparées À L'Ancienneとちがってぱっと見てわかるのも嬉しいですね。
3.年代を見てみる
数年前から、ワインやシャンパンのように製造年度が入ったオイルサーディンを見かけるようになりました。5年から10年ものがとくに美味しいんだそうです。めんどくさくなければ購入して保存している間、毎月ひっくり返すといいそうですよ。5年ものはちょうど美味しい頃でね~とツウぶっちゃうのもよし、10年後に食べて!とびっくりさせるもよし、です。
4.価格
結局は、きちんとした製造過程を踏んでいるものはちょっとお高めなんだそうです。といっても3ユーロ(400円)から6ユーロ(830円)くらいが相場なので、2ユーロきってたらこれは大量生産かな、と考えた方がいいなというくらい。モノプリの、モロッコ産のオイルサーディンが1.63ユーロでした。これも缶がおしゃれでいいんだけれど。
日本では、フランスで6ユーロ程度のオイルサーディンが1200円くらいで売られています。ワインがお好きな方なら、きっと日本の食料品店などでその価格を知っているでしょうし、余計にすてきなものをいただいた感がでるかもしれませんね。
最後に、primaでおすすめされていたオイルサーディンメーカーを紹介します。
日本でもよく見かけるのはLa Belle-iloiseやLa quiberonaiseでしょうか。パッケージがとにかくかわいいのはFerrignoやLa perle des dieux、見るからに高級そうな雰囲気があるのはRodelですね!
お気に入りのメーカーや商品、ぜひ見つけてください。